捻挫や腰痛、慢性的な痛みでテープ剤、パップ剤を使用したことがある人は多いと思います。それらの湿布を使用して気になるのがかぶれですよね。例えば、よく使われるロキソニンパップでは掻痒(2.1%)、紅斑(1.5%)、接触性皮膚炎(1.4%)で皮膚トラブルがだいたい100人に5人は起こるみたいです。今は一処方につき70枚までの処方制限がありますから大量の湿布をもらうことはあまりないと思いますが、気になりますよね。よく患者様から湿布をずっと貼っているとかぶれることがあると相談を受けることがあり、私的にアドバイスしていることを書いていきます。
そもそも湿布でなぜかぶれるのか?
- 毎日の貼付により、弱い刺激が繰り返され皮膚炎に(アレルギーに関係ないため誰にでもおこる)
- - アレルギー性のもので同じ原因物質の接触で皮膚炎に
医療用テープ剤の知識 Vol.2 監修 大井一弥 マルホ株式会社 より引用
かぶれを防ぐには?
- 貼る前に汗などを拭きっとて患部を清潔にする
- 接着面にティッシュ2枚組の1枚はがして接着面に重ねて貼る
- 数時間経ったら有効成分が肌に移行するから数時間後にはがす
特にティッシュ1枚を湿布と皮膚の間にはさむのはおすすめです。ただし、粘着力が弱くなるのではがれやすくなるのが難点。まあ、どうしても気になるようだったらティッシュを湿布より少し小さめに切って直接皮膚に接着する部分を減らすのもいいかもしれません。湿布を貼っていない時間を作ることは、肌を休めることになることなので覚えておいてください。
光線過敏症って何?
あと気を付けないといけないテープはモーラステープ、パップ(ケトプロフェン)です。
この薬は光線過敏症というやっかいな副作用があります。(頻度不明)簡単に言えば、貼った部分に紫外線が当たると湿疹が起きるというもの。さらに、たちが悪いのは貼った後の数週間も湿疹が起こる可能性があるとか。このテープを使うときは患部を紫外線を通さない色物の服やサポーターで遮光はしないといけないです。もし、このような症状になったらすぐにはがしてしばらくは何も貼らないほうがいいと思います。そして受診をお勧めします。
以上、湿布でのかぶれ、対処法について簡単に書いてみました。簡単に実践できることもたくさんあるので是非試してみてください。それでもだめだったら、違う成分の湿布を貼ってみるというのも手ですね。あと処方医の指示にはきちんと従ってください。