当たり前ですが、昔と今の医療の常識は違います。昔は一般的にやっていたことが、実は無意味だったり、逆効果だったということも多々あります。
その例として今回は、傷に塗る消毒液とヨードうがい液を語っていきます。
結論から言うとこれらの商品は無駄なので買わなくていいです。
なぜなら水道水で代用できるからです。
傷口を消毒液で消毒するのは無駄
転んで擦り傷ができたとき、皆さんはどういった処置をしていますか?
まさか、消毒液で傷を消毒して、ガーゼを被せたりなんかしていないですよね?
一昔前では、そういった処置は当たり前の傷の手当てでした。
しかし、今はそんなやり方は時代遅れです。今は傷に消毒液などかけませんし、ガーゼをして傷を乾燥させたりもしません。
消毒液を傷に塗ったときに痛みを感じる人は多いと思います。
その理由として消毒液の殺菌力が細菌だけでなくヒトの細胞まで攻撃してしまうから。
消毒液を使うと、逆に傷の治りを妨げることになります。
今の一般的な処置は「傷を消毒しない、乾燥させない」です。
消毒液など使わずとも、傷を水道水で洗い流すだけで問題ありません。これだけでも最近はかなり減り、創感染を防ぐことが出来ます。
水で洗ったら、湿潤状態(ジュクジュク状態)を保つために市販のハイドロコロイド素材の絆創膏を貼るか、ワセリンを塗って食用ラップで患部を覆えばいいでしょう。
今は「消毒しないことと傷を乾かさない」が鉄則です。 世の中には、多くの消毒液や
消毒して傷を乾かすスプレーが存在していますが、お金の無駄なので買わなくていいです。
殺菌のうがい薬は無意味
風邪の予防で殺菌効果のポビドンヨード うがい液(カバのやつ)を買う人もいるかとは思います。しかし、そういった殺菌系のうがい液は買わなくていいです。
なぜかというと、
うがい薬の効果を科学的に評価したデータは少ないのですが、2005年に京都大学の研究グループが発表しています。
風邪の流行期にボランティアを「水でうがい」「ヨード液でうがい」「何もしない」の3つのグループに分けて60日間追跡調査しました。
結果は
「水でうがい」グループは「何もしない」人たちに比べて、風邪の発症が約4割減りました。
一方で「ヨード液でうがい」グループは、はっきりとした予防効果が認められませんでした。
参考:京都大学ニュースリリース
このことから
わざわざ薬局でポビドンヨードのうがい液を買わなくていいでしょう。家の水道水でうがいをするだけで十分だと言えます。なんて経済的!
まとめ
昔の常識は今では非常識になっているということは医療以外の分野でもよくあるとおもいます。
以前はよく使っていたけど、今ではあまり使っても意味がない、むしろ害になりうると言われている化石のような商品が世の中には存在しています。それをちゃんと見極めて買い物をしていきたいものですね。
水道水って万能だなって思った方はプッシュお願いします
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