風邪が流行する季節がやって来ましたね。皆さんは風邪ひいたときに市販の総合感冒薬を買って飲んだことは一度はあるでしょう。咳、熱、鼻水を何とかしてくれる総合感冒薬は便利だって思っている人も多いと思います。
ただ、タイトル通り市販の総合感冒薬の購入はお勧めしません。
理由は後に書いていますので気になる人は見てください。
で、風邪をひいたら総合感冒薬は買わずに食事きちんと取ってぐっすり寝るだけでいいでしょう。
もし薬飲むなら症状ごとに分けて服用すべきです。
飲むのであれば個人的にこんな感じでしょうか。
- 発熱 :アセトアミノフェン
- 喉の痛み :アセトアミノフェン
- 咳 :ハチミツ
- 鼻水 :抗ヒスタミン薬or小青竜湯
症状がなければ飲まなくてもいいし、風邪は基本的に飯食って寝てれば治ります。
基本的に薬は最小限でいいでしょう。総合感冒薬は高いし、わざわざドラッグストアで買わなくていいです。
さらに、お勧めしない最大の理由が下に書いてあります。
麻薬性鎮咳薬が入っている総合感冒薬はヤバイ
麻薬性鎮咳薬が入っている風邪薬は買わなくていいです。数多くの市販の総合感冒薬に入っているため、注意が必要です。
具体的に麻薬性鎮咳薬はどんな成分名かというと、ジヒドロコデインリン酸塩、リン酸コデイン塩です。
確かにこれらは普通の咳に強力に効きますが、風邪による咳には効きません。
しかも原薬は麻薬成分のため、依存性のリスクもあるし便秘にもなりやすいです。さらに気道分泌を抑制するため痰も絡みやすくなります。
リターンはほとんどないのにリスクが高いという悲しい成分‥‥‥
さらに日本で2019年からこれらの 麻薬性鎮咳薬を服用してはいけない年齢が「6歳未満」から「12歳未満」に変わりました。呼吸抑制という怖い副作用を起こす可能性があり、実際に小児で死亡例も報告されているからだと思われます。
何回言いますが、風邪の咳にジヒドロコデインリン酸塩、リン酸コデイン塩の入っている商品を服用するのはやめましょう。
【参考】Smith SM, et al : Over-the-counter(OTC)medications for acute cough in children and adults in community settings Cochrane Systematic Review :CD001831,2014
風邪の症状はどうやって対処するか
普通の風邪は食って寝るだけで治ります。
どーしてもこの症状は何とかしたいってときだけ症状に合わせて薬を選びましょう。
上記にも書いた通り、もし僕が服用する場合の症状と薬の組み合わせです。
- 発熱 :アセトアミノフェン
- 喉の痛み :アセトアミノフェン
- 咳 :ハチミツ
- 鼻水 :抗ヒスタミン薬or小青竜湯
一つだけ薬じゃないの入ってんじゃねーかよっと思った方もいると思います(笑)
ハチミツは風邪によく出る「メジコン」という咳止め薬と同じ程度の効果があるかもとの報告があります。ハチミツなら調味料としても使えるし常備しておいてもよさそうですね。
ただ、ハチミツを1歳未満の赤ちゃんに食べさせてはいけませんのでご注意を。(厚生労働省のウェブサイトより)
【参考】Oduwole O,et al:Honey for acute cough in children.Cochrane Database Syst Rev,4:CD007094,2018
Cohen HA,et al:Effect of honey on nocturnal cough and sleep quality: a double-blind, randomized, placebo-controlled study.Pediatrics, 130;465-471,2012
まとめ
ということで、総合感冒薬はあまり購入しないほうが無難だよって話でした。
風邪にかかる人が多いし企業も儲かるからCMをバンバン流してますが、僕は総合感冒薬を買いません。
上記に書いた症状と薬の組み合わせはあくまで個人的にいいなと思うものなので、購入時は薬剤師や登録販売者の意見も参考にしてみて下さい。
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